露天風呂付客室で親孝行

花乃丸 ふらり 露天風呂付和洋室 お風呂からの眺め 旅行

2021年11月末、両親と妹と一緒に南知多温泉郷・花乃丸に宿泊しました。
高齢の両親に親孝行しておこう!と思い立って計画した家族旅行でしたが、車いすを使う母への負担を考慮すると宿の選定も難航しました。
結果的には親孝行ができて家族の良い思い出となりましたが、この経験が同じような悩みを持つ皆さまのご参考になればと思います。

花乃丸 ふらり 露天風呂付和洋室 お風呂からの眺め
露天風呂から眺める夕景

バリアフリーの宿探し

親孝行旅行を計画するにあたり、当初考えた宿泊先の希望条件は以下のようなものでした。

  • 自宅(愛知県内)から車で1時間〜2時間で行けるところ
  • バリアフリー
  • 温泉露天風呂付客室
  • 夕食は部屋食
  • 4名1室利用でき、ベッドがある和洋室タイプの客室
  • 部屋から海が見えること

母は持病もあり、普段は車いすを使って生活しています。
全く歩けないわけではなく、手すりを使ったり、誰かが解除したりすれば短い距離は歩行可能です。階段も少しであれば昇り降りが可能です。
しかしながら、父も高齢であり、なるべく身体に負担のない旅にしたいと思っておりました。
新型コロナウィルス感染防止という観点からも、旅館内での移動とほかの人との接触を最小限にするため露天風呂付客室と部屋食を条件としました。

公共交通機関を利用するつもりはなく、自家用車での移動とし、外でのお手洗い利用は避けたいと考え移動時間は最大2時間としました。

部屋から海が見えるという条件は、ここしばらく全く外出できていない両親に開放的な景色を楽しんでもらいたいという思いから加えました。

しかし宿探しを始めた途端、自分で設定した条件に苦しめられることとなりました。

結論から言いますと、愛知県内でバリアフリーの客室を持つ温泉旅館は非常に少ないです。

検索でヒットしたお宿に電話をかけて詳細を確認してみると、本当の意味でのバリアフリーではなかったり、私の探し方が悪かったのかもしれませんが、とにかく見つかりませんでした。

ましてや、温泉の露天風呂がついている客室とか部屋食とかの条件を加えてしまうと全く該当するところはありませんでした。そもそも、最近は部屋食のお宿が減っているように思います。コロナ禍で人員削減せざるを得ず、部屋食対応がむずかしくなっているのかも知れません。

やむなく愛知県内で探すことは諦め、伊勢・鳥羽方面まで範囲を広げました。

そして、条件を満たすお宿を鳥羽で見つけました。「サン浦島 悠季の里」の「本館9階温泉露天風呂つき特別室バリアフリー」です。

お部屋から海の景色も眺められますし、ベッドもあるし、4名で一部屋に泊まれるし、部屋食です。
さらにここがいいなあと思った理由は、写真で見た限りではベッドのある部屋とは別にダイニングスペースが設けられており、椅子テーブル席だったことです。車いすを使うほどではなくても、高齢になると膝や足腰が痛くて畳に座るのはつらいという方も多いのではないかと思いますが、これなら大丈夫と感じました。

トイレスペースも車いすで利用できると記載がありました。ホテルのサイトには、「完全バリアフリーではございません」との注釈がありましたが、完全じゃなくてもここまで配慮されていれば文句なし!と思い、母に打診したところ、

「2時間の移動はきつい」と言われてしまいました・・・。

ちょっと予算オーバーしちゃうけどやっと条件に合うところが見つかったのに〜と恨めしく思いましたが、そもそも親孝行のための旅行です。母の気持ちを無視して進めることはできません。移動時間の条件を1時間に設定して、再度お宿探しです。

しばらくスマホと格闘した結果、「バリアフリー」で検索することは諦めました。

全く歩けないわけではないということもあり、そのほかの条件優先で探して、該当した中から「介助すれば利用可能な施設かどうか?」を最終的に直接お宿に電話で確認して決めることとしたのです。

花乃丸 新館「ふらり 」露天風呂付和洋室

そして決めたお部屋が南知多温泉郷の花乃丸・新館「ふらり 」の露天風呂付和洋室です。

まずお部屋の様子はこちら。

花乃丸 ふらり  露天風呂付和洋室 室内

ここに決めた理由としては、お宿のサイトで部屋の様子を360°ビューで見ることができたのが大きいです。露天風呂までの動線も確認できて、介助すれば母も露天風呂に入ることができそうだと思いました。

こちらの新館「ふらり 」は和モダンリゾートがコンセプトとのことですが、フロアごとにテーマがあり、我々の宿泊した3階は「三英傑」がテーマでした。床の間には豊臣秀吉をイメージした鎧が飾られていました。

鎧はちょっとインパクトがありますが、ゆったりとした落ち着いた雰囲気のお部屋です。ベッドの後ろの壁紙のデザインは伊勢型紙がモチーフだそうです。

露天風呂も想像より広く、眺めも素晴らしかったです。篠島、日間賀島も見えます。窓が大きいので室内でソファに座っていても景色は十分に満喫できます。
テラスにも椅子があり、腰掛けて景色を眺めながらコーヒーをいただきました。

私と妹が布団、両親がベッドで休みましたがベッドの寝心地はとてもよく快適だったとのことです。

部屋の中での車いす利用は不可でしたが、館内の移動は車いすで大丈夫です。あらかじめ申し出ておけば、館内用の車いすを貸し出していただけます。貸し出し用の車いすはおそらく数が少ないと思われますので事前の確認必須です。
写真の通り、洗面台が2つあるのはありがたいですよね。洗面ブース・シャワーブースもガラス張りで広々しています。
室内の段差について。鎧の飾ってある畳の部屋は少し高くなっていました。また、低めでしたが上がり框がありました。シャワーブースやトイレへの動線は段差なくフラットでした。露天風呂の湯船に入るには段差があります。

女性は写真のようにいろいろなデザインの色浴衣から自由に選ぶことができます。浴衣はロビーに置いてあります。男性の浴衣もロビーにありますので、お部屋に向かう前に忘れずにお持ちくださいね。
アメニティも揃っております。女性向けにアクセサリーケースも人数分用意されており、便利です。

ミニバーもこのように広々としており使いやすかったです。コーヒーポッドをセットするタイプのコーヒーメーカーがありました。わかりやすくイラストで使用方法を案内してくださっており、簡単に使えます。コーヒーメーカー用にミネラルウォーターのペットボトルも用意されておりました。
コーヒーの種類もいろいろあって、美味しくいただきました。紅茶の茶葉もありました。コーヒー・紅茶が充実している一方、日本茶はティーバッグでした。我が家はコーヒー好きなので、嬉しかったのですが、昔ながらの温泉旅館に着いたら緑茶と温泉まんじゅうで一服、というイメージとは違っておりました。

夕食、朝食の時間はチェックインの際に希望を聞かれます。母が薬を飲むタイミングのこともあり、夕食は一番早い17時30分からでお願いしてありました。16時頃到着してのんびりとコーヒーをいただいていたら、ひと風呂浴びる時間もなくすぐに夕食の時間となりました。

宿泊予約をした際に、食事処へは階段が15段ほどあるというのは聞いておりました。一つ想定外だったのが、本館とふらりの間の動線です。
本館とふらりをつなぐ3階の通路には数段ですが階段があるのです。
4階の通路はスロープになっているので、まず本館エレベーターで4階へ上がり、ふらりへ移動、ふらりのエレベーターで3階に降りると良いとスタッフの方が教えてくださいました。
もし我々のように車いすで館内を移動する方は、あらかじめ4階の部屋を希望して予約なさるといいかと思います。今回我々が宿泊したお部屋タイプは2室しかないので、部屋タイプを限定すると週末など混み合う時期はなかなか予約が取りづらいかも知れません。

地元の海の幸を堪能

食事処へ向かう階段では、お宿の方が母の介助を手伝ってくださいました。また階段からは一番近い個室食事処をご用意してくださっていました。いろいろ配慮していただいて、ありがたかったです。
畳敷の和室ですがモダンな雰囲気で、椅子テーブル席でした。車椅子を利用するほどでなくとも、ご高齢の方には座敷で座るスタイルは足腰や膝に負担がありますよね。個室食事処のスタイルもいろいろあるようなので、こちらも予約の際に確認なさると良いかと思います。

鮑の踊り焼きもイセエビの黒酢餡かけも、柔らかくて高齢の両親でも食べやすく、とてもおいしかったです。妹と私は地ビールもいただきながら、地元の食材を活かしたお料理を満喫しました。

地元・知多の梅を使った食前酒で乾杯するときに初めて、「明日お父さんの誕生日!」ということに妹が気がつきました。
当初旅行の計画をしたのは9月頃、緊急事態宣言の影響で延びてしまいたまたまこの日となったため、私もすっかり誕生日のことは失念しておりました。当然お宿にもお伝えしていなかったのですが、我々の会話を耳にしたスタッフの方がこれまた配慮してくださり、記念写真を撮ってプレゼントしてくださいました。

いまどきは写真を撮るのもスマホばかりで、プリントすることもほとんどないですよね。家族で集まって写真を撮る機会自体、年を重ねるごとに少なくなっていき、本当に久しぶりの家族写真でした。思いのほか嬉しいサービスでした!家族の良い思い出となりました。

お部屋の露天風呂

花乃丸 露天風呂付和洋室 庭

露天風呂付客室のお風呂は、温泉の管理面から利用できる時間が限られているお宿もありますが、こちらの客室の露天風呂はいつでも入れます。ありがたいです。

今回宿泊したお部屋は、写真のように、裏山と客室の庭がつながっている感じです。妹が夜に露天風呂でくつろいでいると「ぱりぱり」と小動物が何かを食べているような音がしたそうです。
おそらくタヌキでしょう。私も遭遇してみたかったです。部屋にはベープも置いてありました。夏には虫が入ってくるのではと思われます。もし、虫や動物は苦手〜という方は別のお部屋がいいかも知れません。でも夜は星を眺めながら、朝は朝焼けに輝く海を眺めながら温泉を楽しめます。眺望がすばらしいのでおすすめのお部屋です。

ひとつ残念だったのは、結局母が温泉に入らなかったことです。夕食後はやはり少し疲れてしまったようだったので、翌朝勧めてみたのですが、疲れもあって面倒になってしまったようでした。到着を1時間早くして、夕食前にお風呂に入ってもらえばよかったかなとも思いましたが、その時々の体調もあるので予定通りにはいかないものですね。

チェックアウトは11時でしたので、朝食後もお部屋で海を眺めながらコーヒをいただいて、のんびりとくつろぐことができました。母の介助をしながらなので帰り支度にも時間がかかりますが、チェックアウト時間が11時というのは焦らずに済むのでとてもありがたかったです。

帰宅途中には、ずっと行ってみたかった常滑のココテラスに立ち寄りました。平日でしたが、女性客を中心にお客様が多くいらっしゃって、人気のほどがうかがえました。次回は併設のカフェに行ってみたいです。

車いすを利用する母を連れての旅は不安もありましたが、宿のスタッフの皆様のお心遣いにより、快適に過ごすことができました。この記事が同じようなお悩みをお持ちの方のお役に立てればうれしいです。

花乃丸の公式サイトはこちら
花乃丸

コメント

タイトルとURLをコピーしました