旅先でのトラブル体験談と予防策をご紹介してまいります。今回は手荷物編。
あれは、わしがまだまだひよっこだった頃…。
用心が足りず悲しい思いをしたんだわ。
みんなは気をつけやあ。
・受託手荷物（預け入れ荷物）には、なくなって困るものは入れたらいかん！
ニース空港での体験
もうふた昔ほど前のこと。友だちとイギリスにF1観戦に行きました。念願の初めての海外観戦でしたので、気合を入れて新しいデジタルカメラを持って行きました。
当時はまだまだフィルムのカメラを使っている人もいたように記憶しています。私もこれがデジタルカメラを持った最初の１台でした。
さて初めてのF1海外観戦を楽しみ、レースはもちろんのことロンドンの観光中もたくさん写真を撮りました。その後、我々はモナコへ向かいました。
自動車レースに関心ないよというかたも、モナコグランプリという言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。モナコ公国のモンテカルロ市街地コースで行われる世界的にも有名なF1のレースです。しかしこの時はレース開催の時期ではありませんでした。我々の目的はその市街地コースを見ることでした。
レースが行われていない時は普通の街ですから、数々の名勝負が行われたコースをてくてく歩いて見て回ることができるのです。関心がない皆さまからしてみると、そのためにモナコまで足を伸ばしたんかい！と思われるかも知れませんが、いままでテレビでしか見たことのなかった景色を実際に見てまわり、大満足でした。もちろん写真をたくさん撮りました。
ニース空港から帰国の途につき、成田国際空港のターンテーブルで再会したスーツケースは無残な姿になっておりました。鍵は壊されており、デジタルカメラだけが抜き取られていたのです…。ご丁寧に、スーツケースベルトが巻きつけ直してありました。やられた…と思いました。非常に手慣れた感じです。
ニースから直接成田に帰って来たわけではなく、途中で乗り継ぎもありましたが、ニース空港でやられたなと思いました。荷物のセキュリティチェックを受けた際、係員の女性の目がキラッと光ったような気がしていたのです。その時は、保安検査場の係員さんだから眼光鋭くチェックしてるのかなくらいに思ったのですが、あとで思えば獲物を見つけた眼だったのですね。おそらく、空港内に仲間がいて荷物の特徴を伝えて航空機に積み込む前のどこかのタイミングでピンポイントで盗み取ったものと思います。組織的犯行です。
ショックで気持ちが動揺していたので、その場ですぐに申し出るべきだったのですが、よろよろと税関を通過してしまいました。その後、少し我に返って航空会社のカウンターにて申し出てみましたが、やはり対応してもらえませんでした。
カメラはともかく、楽しい旅の思い出の写真データがなくなったことが本当にショックでした…。
航空会社のサイトには、貴重品は預け入れしないようにとの記載があります。貴重品は万が一破損、紛失等の損害があっても責任を負いかねますと記載されている航空会社もあります。
盗難に遭わなくても、空港で預けた荷物が行方不明になってしまう、いわゆるロストバゲージが発生する確率もゼロではありません。
したがって、我々がとるべき対策は以下の通りです。
- 受託手荷物（預け入れ荷物）にはなくなって困るものは入れない！
例：カメラやパソコン、大事なデータの入ったメモリ、持病の薬、コンタクトレンズなど - ターンテーブルでスーツケースの破損等に気づいたら税関通過前にその場ですぐに申し出る！
- 携行品損害の補償がある海外旅行傷害保険に加入する！
きちんと対策して楽しい旅の思い出を持ち帰ろまい
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